プロフィール:嘉糠洋陸
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獣医学科の3年生による「研究室選び」が佳境に入っています。 今年は少し方法が変わり、昨年までの「研究室単位」から「教員単位」 での選択になりました。つまり、学生さんは「○○先生のもとで研究がしたい」という形で研究室を選びます。大講座制を反映したスタイルになったわけですが、実質的には”小講座”の体制が維持されているラボがほとんどですので、あまり変化はありません。ちなみに、教員1人あたり最大2名の学生を受け入れることが可能です。 獣医学科の学生さんには、4年生からの3年間を過ごす場所になりますので、それなりに慎重になるようです。「○○研究室はスタッフの仲が悪い」やら「あそこはバイトをさせて貰えないらしい」、「ルーチンの当番が多くて大変らしい」などといった噂話に一喜一憂するのも、毎年恒例のことです。 そんな中、何人かの学生さんがうちのラボを見学にきました。大体は通称「お説教」と呼ばれるラボの紹介と、タイミングがあえばラボセミナーに参加してもらうことで、ラボの雰囲気を疑似体験してもらっています。そしてその結果、現在6年生のAM君(中途加入)を除いて、まだ獣医の学生は誰も配属されていません。残るのは、「あそこは厳しい」という噂ばかり…(苦笑)。あえて「頼もうッ!」と門を叩いてくれる …自分のソツケン配属の時を振り返ると、「運」の要素が強かった気がします。 3年生になって春の生理学実習で、当時東大獣医生理学教室の助手だった松山茂実先生(現・ケースウェスタン・リザーブ大学助教授)に、 「オマエ、出身は?」 「山梨県です」 「オーイ、池田ァッッッ!」 と当時大学院博士1年だった池田明弘先生(現・ウィスコンシン大学助教授)を紹介され(彼も山梨出身)、何やら分からぬままに様々な研究の紹介を受け、山ほど論文やら総説やらを渡され、気が付けば私の”洗脳”は完了していました(笑)。正直なところ、他のラボについては訪問すらしていません。高校生の時から研究者になりたかった私は、「大学院に進学してもいいと思える研究室」をひとつのクライテリアにしていましたが、この獣医生理学教室はそれを満たしていました(結果的に大学院は他大へ進学することになりましたが、その話はまたいずれ…)。本当に何も悩まずに、「ここに行くべし」と決定。3年生の12月には、もうラボに出入りして実験をさせてもらっていました。…私のキャリアに詳しい人はよくお分かりのように、この”決定”は、私の人生の大部分を「ほぼ決めた」と言っても過言ではありません。しかしその最初の一歩は、ほんの些細なキッカケだったことがよく分かります。 どんなディシジョン・メイキングでも、前向きに決めたものは、後々あたかも全てが”必然”に見えてくるものです。研究室を選ぶ3年生には、消去法ではなく「豪華一点主義」(?)でエイヤッと決めて欲しいですね。
by hirokanuka
| 2008-01-29 21:41
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